2021-01-01から1年間の記事一覧
そこでわたしはこの課題に取り組むための準備として、答えがすでに得られている類似の問題に当たってみた。そうすることで勘を養い、腕を磨き、さまざまな道具一式を手に入れた。しかしそうして集めた道具のどれを使えばうまくいくのか、どのルートで問題に…
(大審問官はキリストを、)慈愛という実現不可能なモラルがかならずやマゾヒズムと屈辱の世界を招来するということを理解しなかったといって批難しているのである。
歴史を学べば、私たちはあちらへ、こちらへと顔を向け、祖先には想像できなかった可能性や祖先が私たちに想像してほしくなかった可能性に気づき始めることができる。
ここに立つと女はみな 同じ鍵穴のついた空室になる 値ぶみするような 男の視線に まともにぶつかり 私は表札のない空室になる
苦痛にのたうち回り、やっと痛みが引き、放心状態で空を眺めている時に、堕落すらも神の鎮座する足元に至る進化の過程だという事をそっと教えてくれる。
ITが発達しIPS細胞技術がすすんでも、まるでひきかえのように失っているものがある。<人間の内面への切実な関心>がそれであり、<貧者と弱者への共感>がそれだ。まず足元の流砂をじっと見つめるほかない。
結局、ドストエフスキーは、われわれが中途半端にしか掘り下げる勇気のないものを、とことんまで突きつめた人間なのではないだろうか。
世の中に信用に足る現実が何もない以上、せめては自分という一個人が生きて、目の当たりにする現実を現実と信じ、これを書き残すことが為すべき務めなのかもしれない、と木山は考え始めていた。
ウィルス学者たちはウィルスとは何かを正確にわかっているわけではないと認めているが、そのウィルスの名において、人間たちがどのように生きるべきかを決定するつもりでいる。
数、空間、時間という自然の要素は、なかなか人間を寄せ付けないだけでなく、人間が手を加えたり、修正したりすることを許しません。人間にできることは、たかだか、お互いに力を合わせて、この自然の要素にできるだけ近づいて、その間に存在する厳然たる法…
最善説の是非は、ぼくたちがひとつの現実に閉じ込められているかぎり、原理的に答えることができない。 ... この世界に「まちがい」はあるのか。あると思うひともいれば、ないと思うひともいるだろう。それはともに正しいと言うほかない。むしろ重要なのは、…
最後の大決勝戦で世界の人口は半分になるかも知れないが、世界は政治的に一つになる。これは大きく見ると建設的であります。
この世を去るのは、生まれ出てくるときと同じ。 時が満ちるのを待つしかない。
自分自身の一部を本気で捨て去れば、その分、まったくもって新しい何かが取り込まれる。
私たちが特定の秩序を信じるのは、それが客観的に正しいからではなく、それを信じれば効果的に協力して、よりよい社会を作り出せるからだ。 矛盾する信念や価値観を持てなかったとしたら、人類の文化を打ち立てて維持することはおそらく不可能だっただろう。…
完全失業率と自殺率の相関を調査。 相関係数0.9024で高い正の相関がみられる。 データ出典[1,2] 自殺率の推移は以下。 [3]によると、"令和2年1-11月の累計自殺者数(19,101人:速報値)は、対前年比426人(約2.3%)増” [1]完全失業率: https://www.stat.g…