2023-01-01から1年間の記事一覧

「哲学の原点」天野正幸

ソクラテスは到達不可能な、いわば無限の彼方にある目標であるsophia(知恵)を目指して探求し続けたのである。これがソクラテスにとってのphilosophia(知恵の愛求)だったのであり、我々にとっての哲学(philosophy)なの原点である。

Q&A

Query:https://www.youtube.com/watch?v=AOsYyPQ3lV8 Answer: https://www.youtube.com/watch?v=jhEtBuuYNj4

「全体主義の起原」ハナ・アーレント

個体性の破壊ということは、自発性の...抹殺にほかならないからである。その後に残るのは、生身の人間の顔を与えられているが故にかえって不気味な、例外なしに死に至るまで唯々諾々と反応を-反応のみを-つづけるパヴロフの犬と同様にふるまうあの操り人形な…

「全体主義の起原」ハナ・アーレント

全体主義の現実政治と同じく全体主義の権力政治の背後には、これまでの歴史に知られていない新しい現実観念、権力観念がひそんでいるのである。

「モンテーニュ エセー抄」宮下志朗編訳

精神の鋭い切れのよさとか、自在に動き回る頭の回転のはやさなどは、むしろ交渉を混乱させてしまう。人間のすることなのだからして、もっとおおざっぱに表面で取り扱って、その大部分は運命の権利にゆだねるべきなのだ。

「カフカとの対話」グスタフ・ヤノーホ

人間は、下から上へではなく、内から外に向かって成長するといっていい。これがすべて生きるということの自由の根本条件です。この条件は、人工的に作り出された社会風土などではなく、自分自身と世界を前にして常に戦いとらねばならぬ姿勢というものです。…

「未完の敗戦」山崎雅弘

一つは、人々の弱った心の隙間に静かに入り込んでくること。 もう一つは、服用すると一時的に高揚感や優越感、陶酔感を味わえますが、健全な思考力が蝕まれ、自らを破滅へと導く道を「理想郷への道だ」だと錯覚してしまうこと。

いぬのおまわりさん

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「エセーⅢ」モンテーニュ 荒木昭太郎訳

率直さと真実一筋の態度は、どのような時代にあっても、なお時宜にかない、通用するものだ。