2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「しのびよる破局」辺見庸

個別には幸福もあるかもしれないけれども、その幸福は絶大な不幸の上にしかなりたたないという現実を見るとき、はたして人間は真の意味で幸福を感じることができるかどうか…。そんな問いかけを粛然として聴く空気がこの社会にはあるのでしょうか。いや、問い…

「しのびよる破局」辺見庸

...インターネットというのは瞬時に地球の端と端をつなぐのだと。それは人と人をつなげるのだと。ところがふたを開けてみると、人と人の関係を結ぶどころか切断してしまったのです。世界は切断された。内面が切断されたわけです。...ことばもモニター画面に…

「しのびよる破局」辺見庸

「器官のない身体」としての資本主義は、そこに棲む生体としての人間の欲望をどこまでもどこまでもたきつけ、開拓し、抽出し、それを養分にして増殖し、さらにまた新種の欲望の種をまき、育て、肥えていく。

「監視資本主義」ショシャナ・ズボフ

...怒れる若者たちにかかっている。すなわち、自律性のない良い暮らしは良い暮らしではなく、依存に誘発された妥協は社会的契約ではなく、出口のない巣はホームにはなり得ず、聖域のない経験は影でしかなく、隠れなければならない人生は人生ではなく、触れて…

「監視資本主義」ショシャナ・ズボフ

フェイスブックの余剰は、ある問題の解決を目的としている。それは、少し先か、その先の、あなたの行動の予測可能性を高めるために、いつ、どうやってあなたの日常の行動に介入し、修正すればよいかという問題だ。