2024-01-01から1年間の記事一覧

近衛文麿と日米開戦 川田稔/編

このような観点は、その後、近衛内閣下で発表される「臣民の道」の中で現れてくる。「我らは国民たること以外に人たることを得ず、さらに公を別にして私はないのである。我らの生活はすべて天皇に帰一し奉り、国家に奉仕することによって真実の生活となる。…

「ニコラ・テスラ 秘密の告白」ニコラ・テスラ 宮本寿代訳

私の解釈が正しければ、人が想像しているものは何でも画面に映し出して目に見えるようにできるはずだ。これくらいの進歩があれば、人間関係というものはまったく変わるであろう。この奇跡は成し遂げられるものだし、いずれそうなるに違いない。 https://toyo…

「統治者フィリップ・ドルー」エドワード・マンデル・ハウス(林千勝 監訳)

そして、今、知性の時代が目の前まで来ている。知性の高い者が、知性の低い者に服従を強い、誤った文明が課してきた過酷な重荷を背負わせることが、同様に非難されるようになるのだ

「大転換」カール・ポラニー

平和への関心が実効力をもちえたのは、国内の諸勢力を平和の範囲内で活動できるようにする社会的諸器官をバランス・オブ・パワー・システムに提供することにより、このシステムを平和の大義に奉仕するよう仕向けることができたからに他ならない。...ヨーロッ…

「しのびよる破局」辺見庸

個別には幸福もあるかもしれないけれども、その幸福は絶大な不幸の上にしかなりたたないという現実を見るとき、はたして人間は真の意味で幸福を感じることができるかどうか…。そんな問いかけを粛然として聴く空気がこの社会にはあるのでしょうか。いや、問い…

「しのびよる破局」辺見庸

...インターネットというのは瞬時に地球の端と端をつなぐのだと。それは人と人をつなげるのだと。ところがふたを開けてみると、人と人の関係を結ぶどころか切断してしまったのです。世界は切断された。内面が切断されたわけです。...ことばもモニター画面に…

「しのびよる破局」辺見庸

「器官のない身体」としての資本主義は、そこに棲む生体としての人間の欲望をどこまでもどこまでもたきつけ、開拓し、抽出し、それを養分にして増殖し、さらにまた新種の欲望の種をまき、育て、肥えていく。

「監視資本主義」ショシャナ・ズボフ

...怒れる若者たちにかかっている。すなわち、自律性のない良い暮らしは良い暮らしではなく、依存に誘発された妥協は社会的契約ではなく、出口のない巣はホームにはなり得ず、聖域のない経験は影でしかなく、隠れなければならない人生は人生ではなく、触れて…

「監視資本主義」ショシャナ・ズボフ

フェイスブックの余剰は、ある問題の解決を目的としている。それは、少し先か、その先の、あなたの行動の予測可能性を高めるために、いつ、どうやってあなたの日常の行動に介入し、修正すればよいかという問題だ。