2021-06-19 「早春」沼田真佑 世の中に信用に足る現実が何もない以上、せめては自分という一個人が生きて、目の当たりにする現実を現実と信じ、これを書き残すことが為すべき務めなのかもしれない、と木山は考え始めていた。