2021-07-11から1日間の記事一覧

「僕という容れ物」檀盧影

苦痛にのたうち回り、やっと痛みが引き、放心状態で空を眺めている時に、堕落すらも神の鎮座する足元に至る進化の過程だという事をそっと教えてくれる。

「コロナ時代のパンセ」辺見庸

ITが発達しIPS細胞技術がすすんでも、まるでひきかえのように失っているものがある。<人間の内面への切実な関心>がそれであり、<貧者と弱者への共感>がそれだ。まず足元の流砂をじっと見つめるほかない。